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BenQ ScreenBarシリーズとは——モニターライトのパイオニア
2017年、BenQは世界初のモニターライト「ScreenBar」を発売しました。モニター上部に引っ掛けるだけで設置でき、非対称光学技術によって画面への映り込みを防ぐという発想は、デスク環境を考えるガジェットユーザーに広く支持されています。累計販売台数は100万台を突破し、iFデザイン賞やグッドデザイン賞など各国のデザイン賞も受賞してきました。
筆者はScreenBar(無印)をウルトラワイドモニター(Pixio PXC348C)で実際に使用しています。本記事はその使用経験をもとに、3モデルの違いと選び方を解説します。
現在のラインナップは大きく3モデル。エントリーモデルの「ScreenBar」、照明範囲と互換性を強化した「ScreenBar Pro」、バックライト搭載の最上位モデル「ScreenBar Halo 2」です。それぞれどんな人に向いているのか、スペックと特徴を整理していきます。
3モデルのスペック比較
| 項目 | ScreenBar | ScreenBar Pro | ScreenBar Halo 2 |
|---|---|---|---|
| 本体カラー | ブラック | ブラック/シルバー | ダークグレー |
| 外形寸法(W×D×H) | 45×9×9.2cm | 50×13.5×9.2cm | 50×14.3×10.9cm(リモコン別) |
| 照明範囲(500Lux) | 60×30cm | 85×50cm | 85×50cm |
| 中央照度 | — | 1000ルクス超 | 1000ルクス超 |
| 色温度 | 2700K〜6500K(8段階) | 2700K〜6500K(8段階) | 2700K〜6500K(無段階) |
| 明るさ調整 | 15段階 | 16段階 | 無段階 |
| 自動調光 | ○ | ○ | ○ |
| 自動点灯・消灯 | — | ○(超音波センサー) | ○(超音波センサー) |
| バックライト | — | — | ○(3ゾーン型) |
| 操作方式 | 本体タッチ | 本体タッチ | ワイヤレスリモコン |
| 演色性 | Ra≥95 | Rf>96、Rg≈100 | Rf>96、Rg≈100 |
| 対応モニター厚さ | 1〜3cm(曲率1500R以上) | 0.43〜6.5cm(曲率1000〜1800R) | 0.43〜6cm(曲率1000〜1800R) |
| USBケーブル長 | 150cm | 180cm | 150cm |
| 電源入力 | 5V / 最大1A | 5V / 最大1.7A | 5V / 最大3A |
ScreenBarのみUSB Type-Aポートから給電可能。Pro・Halo 2はUSB Type-Cポートが必要です。古いモニターやPCを使っている場合は給電方式を事前に確認してください。
各モデルの特徴と向いている人
ScreenBar(無印)——シンプルで必要充分なエントリーモデル
余計な機能はいらない、まずモニターライトを試してみたいという人に最適なエントリーモデルです。
- 余計な機能よりシンプルさを重視したい人
- デスク作業・在宅ワークをこれから快適にしたい人
- コストを抑えながらモニターライトを試してみたい人
ScreenBar Pro——より広く、より明るく。互換性と機能を強化した中位モデル
ScreenBarの進化版として開発されたProモデルは、照明範囲が85×50cmに拡大し、中央照度も1000ルクス超を実現。第3世代のASYM-Light™技術により、輝度を最大34%向上させています(高さ45cmのモニターにScreenBarを使用した場合と比較)。
対応モニターの幅も大幅に拡張されており、厚さ0.43〜6.5cm・曲率1000〜1800Rに対応。超音波センサーによる自動点灯・消灯機能も搭載され、座るだけでライトが点くスマートな使い勝手が実現しています。フルスペクトラムLEDチップ(Rf>96、Rg≈100)を採用し、色再現性はScreenBarより一段上のプロユースレベルです。デザインはアメリカのデザイン会社MINIMALが手がけ、2023年にはグッドデザイン賞・LIT照明デザインアワードを受賞しています。
ウルトラワイドや湾曲モニターへの対応強化と自動点灯機能が光る、実用性重視のユーザーに刺さる中位モデルです。
- ウルトラワイドモニターやデュアルモニターを使っている人
- 曲率の強い湾曲モニターや薄型ベゼルのモニターを使っている人
- 自動点灯・消灯で節電・快適さを両立したい人
- デザイン・クリエイティブ用途で高い色再現性が必要な人
ScreenBar Halo 2——バックライト搭載の最上位モデル。暗い環境での作業に
ScreenBar Halo 2の最大の特徴は、モニター背面を照らす3ゾーン型バックライトの搭載です。フロントライトとバックライトの前後照明により、画面と周囲の明るさのコントラストを抑え、暗い部屋での長時間作業でも目への負担を軽減します。バックライトの照射範囲は従来モデル比423%広範囲とのことです。
ワイヤレスリモコンは15度の傾斜ディスプレイ付きで直感的な操作が可能。フロントライトとバックライトを個別にコントロールでき、リモコンは充電式で最大約3か月使用できます。演色性はRf>96・Rg≈100とScreenBar Proと同等のフルスペクトラムLED搭載。2025年iFデザイン賞を受賞しています。
暗い部屋での作業やゲーム・映像視聴の没入感にとことんこだわりたい人向けの最上位モデルです。
- 夜間・暗い部屋でのデスク作業が多い人
- ゲームや映像視聴など没入感のある環境を整えたい人
- リモコンで手軽に細かく照明を調整したい人
- デスク全体の雰囲気・インテリアにもこだわりたい人
実際にScreenBar(無印)を使ってみた
自宅デスクで仕事・ブログ執筆に使用——自動調光が思いのほか優秀だった
筆者は自宅のデスクでの仕事とブログ執筆時にScreenBar(無印)を使用しています。結論から言うと、上位機種との機能差を感じる場面がほとんどありませんでした。
自動調光機能が非常に優秀で、環境光に合わせて500ルクスに自動調整してくれるため、基本的には電源のオン・オフと自動調光のオンくらいしか操作しません。「ScreenBar ProやHalo 2にはワイヤレスリモコンがある」という点が大きな差分ですが、そもそも手元で頻繁に調整する必要がほぼないため、手元コントローラーは不要でした。上位機種のリモコンが使いこなせるユーザーは一定いると思いますが、自動調光に任せてしまえば、本体タッチで十分です。


ウルトラワイドモニターへの設置と画面への映り込み——不満は特になし
ウルトラワイドモニター(Pixio PXC348C)に設置して使用していますが、取り付け自体は特に問題ありませんでした。ScreenBarの対応曲率は1500R以上のため、強い湾曲モニターでは注意が必要ですが、筆者の使用環境では安定して固定できています。
そして最も気になっていた「画面への映り込み」についても、BenQ独自の非対称光学設計のおかげで映り込みはほぼ感じません。明るい照明で作業がしやすくなり、かつ画面が見づらくなるようなことも一切なかったのは想定以上の快適さでした。不満が特にない、というのが正直なところです。


ScreenBar(無印)はウルトラワイドモニターでも使用できますが、曲率1500R未満の強い湾曲モニターはScreenBar ProまたはHalo 2を選ぶのが確実です。
よくある質問
- ScreenBarはウルトラワイドモニターに取り付けできますか?
-
ScreenBar(無印)の対応モニター厚さは1〜3cm、対応曲率は1500R以上です。強い湾曲(1000R〜1500R)のモニターにはScreenBar ProまたはScreenBar Halo 2をご検討ください。実際の取り付け可否はBenQ公式サイトのチャットでも確認できます。
- 本体タッチ操作とリモコン操作では何が違いますか?
-
ScreenBar(無印)・ScreenBar Proは本体タッチで操作します。ScreenBar Halo 2はワイヤレスリモコンを使用し、フロントライトとバックライトを個別に調整できます。自動調光機能を使えば手動操作の頻度は最小限に抑えられます。
- USBポートはどのタイプが必要ですか?
-
ScreenBar(無印)はUSB Type-Aポートから給電可能です。ScreenBar ProとScreenBar Halo 2はUSB Type-Cポートが必要です。モニターやPCのポート構成を事前にご確認ください。
どのモデルを選ぶべきか——まとめ
BenQ ScreenBarシリーズは、いずれのモデルも「画面への映り込みなし・省スペース・自動調光」という基本性能を高水準で備えています。デスクライトからの乗り換えとして、コストパフォーマンスと実用性のバランスが非常に優れたシリーズです。
- デスク作業・在宅ワークを快適にしたい人には、まずScreenBar(無印)がおすすめ
- 曲率の高いウルトラワイドモニターやデュアルモニター環境ならScreenBar Proが最適
- 暗い部屋での作業やゲーム・映像視聴の没入感を重視するならScreenBar Halo 2
- カラーグレーディングやデザイン制作など色再現性が重要な用途にはProまたはHalo 2
- デスク作業をするすべてのユーザーにとって、何らかのモデルがフィットするシリーズ
モデル選びの基準は「照明範囲」と「モニター互換性」の2点に絞るとシンプルです。通常サイズのモニター・シンプルな使い方ならScreenBar(無印)、広い照明範囲と高い互換性が必要ならScreenBar Pro、バックライトによる没入環境を求めるならScreenBar Halo 2を選ぶと失敗がありません。なお、BenQ公式サイトでは「モニターライト診断」ツールも提供されているので、迷ったときは活用してみましょう。

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